自身のブランディング「意識している」社長は4人に1人
会社HPに社長の顔がある会社とない会社
信用できるのは“写真がある会社” 62.0%
「どんな人がトップに立っているのか気になる」という一般社員の声も
REPORT
オリジナルのお菓子の活用を軸に、企業の組織改革やトータルブランディングを手掛ける
株式会社ESSPRIDE(本社:東京都渋谷区、代表取締役グループCEO :西川世一)は、企業のトータルブランディングの必要性を改めて考えるべく、ブランディングに必要なマーケティング情報の収集から人と企業の新たな可能性を探求することを目的として、ブランディングに関する調査活動を行なっております。
企業のトップである社長は多くの人に影響を与える存在です。自社の従業員に与える影響、社外で取引先に与える影響、また間接的に雇用や経済を循環させるという意味で社会に対する影響力もあります。様々な場面で、一般社員に比べ影響力が強い立場にいる社長ですが、社長ご自身はご自身の見せ方や、自社の見せ方を意識しているのでしょうか。様々な場面で影響力を持つ社長だからこそ、周囲からの見られ方を意識し、ブランディングすることが大事なのではないでしょうか。
そこで、今回は「社長のブランディングの重要性とは?」をテーマに、全国の20~49歳で、中小企業にお勤めの会社員、全国の20歳以上の中小企業の社長を対象に調査を行ないました。
調査方法
調査の方法
インターネット調査(株式会社Shake hands by ESSPRIDE調べ)
調査対象者
全国の20~49歳で、中小企業(従業員数300名未満)に正社員としてお勤めの会社員、全国の20歳以上の中小企業(従業員数300名未満)の社長・代表取締役各200名、計400名
調査実施日
2016年8月25日(木)~2016年8月26日(金)
社長200名に対し、他人に良い印象を持ってもらうために、ご自身の内面について実行していることをお聞きしました。1位「思いやりを持って人と接するようにしている」40.0%、次いで「説得力のある話し方を心がけている」39.0%となりました。一方、 18.5%の方は「実行していることはない」とお答えになりました。この結果から、社長の8割以上は他人に良い印象を持ってもらえるように、内面について実行していることがあるということがわかりました。
次に、外面に対して実行していることをお聞きしたところ、1位「清潔感を保っている」49.0%、2位「体型を保つために食生活に気を使っている」24.5%、3位「TPOに合わせて服装を変えている」19.0%という結果となりました。外面は第一印象にも大きく関わるため、好印象を与えるために、衣服や髪、爪などは常に清潔にしておくとよいですね。
※ブランディングとは、他者から自己や自社に対し特定のイメージを持ってもらうために、演出したり努力したりする行動や姿勢を指します。
調査結果
社長200名に対し、ご自身と、自社のブランディングを意識しているかお聞きしました。「意識している」と回答した方はご自身25.0%、自社25.5%と約4人に1人という結果となりました。
調査結果
社長200名に対し、現在会社のホームページやパンフレットにご自身の顔写真を載せているかをお聞きしたところ、顔写真を載せていない方が85.0%という結果となりました。また、自社のホームページやパンフレットに顔写真を載せることに対するお気持ちをお聞きしたところ、載せている、載せていないにかかわらず、ご自身の顔写真を載せることに抵抗がある方が58.0%と、半数以上の方が抵抗を感じていることがわかりました。
調査結果
社長200名と一般社員200名に対し、会社のホームページやパンフレットに社長の顔写真がある会社とない会社を比較して、どちらが信用できるかお聞きしました。「顔写真がある会社」「どちらかと言えば顔写真がある会社」を合わせて、社長は62.0%、一般社員では79.0%の方が顔写真がある会社の方が信用できるとお答えになりました。社長に比べ、一般社員の方が顔写真がある会社を信用できると感じていることがわかります。
調査結果
一般社員200名に対し、就職や転職をする場合を想定して会社のホームページやパンフレットに社長の顔写真がある会社とない会社を比較して、どちらの会社の面接を受けたいと思うかお聞きしました。「顔写真がある会社」「どちらかと言えば顔写真がある会社」を合わせて、69.0%の方が顔写真がある会社を受けたいとお答えになりました。求人や採用活動をしていて、現在ホームページやパンフレットに社長の顔写真を掲載していない会社の社長や人事担当者は「この会社の面接を受けたい!」と思ってもらうために、社長の顔写真の掲載を検討してもよいのかもしれませんね。
調査結果
社長にはご自身が、一般社員には自社の社長が、表に出る(積極的に顔やコメントを出す)ことに対して、どのように感じるかお聞きしたところ、社長に比べ、一般社員の方が「良いと思う」と回答した方の割合が多い結果となりました。
「とても良いと思う」「まあ良いと思う」と回答した理由(社長)
62歳男性
PRにつながる。
59歳男性
代表として顔を売ることは必要。
55歳男性
顔が見えない会社より安心できるから。
49歳男性
オープンな感じが出ていいと思う。
「とても良いと思う」「まあ良いと思う」と回答した理由(一般社員)
47歳女性
どんな人がトップに立っているのか気になるから。
32歳男性
企業理念などを記す場合、顔写真があったほうがより説得力が増すと思うから。
27歳女性
実際に職場の医院長が地元のTVに出ているが嬉しく思う。宣伝にもなるので。
「あまり良いと思わない」「良いと思わない」と回答した理由(社長)
52歳女性
業種から、まだ女性社長の認知が難しく、頼れる会社として接してもらえないので。
52歳男性
社長が社の顔ではなく、社員全員が社の顔としてお客様の前に立っているという自覚を社員全員が持つように教育している。社長の力で社が保たれているのではなく、社員一人ひとりが社の顔としてお客様の前に立つのだから、社長が前面に出ていては成り立たない。
66歳男性
見た目で判断されやすい。
「あまり良いと思わない」「良いと思わない」と回答した理由(一般社員)
35歳女性
会社のアピールではなく社長のアピールになってしまうから。
46歳男性
ワンマンな感じがするので。
37歳男性
あまり、しゃべりの上手な人ではないので。
写真① | 写真② | |||
---|---|---|---|---|
1位 | まじめそう | 68.5% | 話がしやすそう | 54.8% |
2位 | アイディアが豊富そう | 23.5% | 面白そう | 34.0% |
3位 | 頑固そう | 20.5% | 初対面で仲良くなれそう | 32.8% |
4位 | 話がしやすそう | 19.0% | アイディアが豊富そう | 19.8% |
5位 | とっつきにくそう | 16.5% | とっつきにくそう | 5.5% |
調査結果
成人男性がスーツを着ている写真と、カジュアルなシャツを着ている写真を見比べて、感じた印象をお聞きしました。写真①で1位の「まじめそう」は、写真②ではランク外、また、写真②で1位の「話がしやすそう」は、写真①では4位となり、35.8ポイント差がつく結果となりました。同じ人物でも服装が違うだけで、他人から見た印象が大きく変わることがわかります。自分のことを知らない、初対面の人に会うときは、相手に持ってもらいたい印象を考え、着用する洋服を考える事が大切ですね。
写真① | 写真② | |||
---|---|---|---|---|
1位 | まじめそう | 68.5% | 話がしやすそう | 54.8% |
2位 |
話がしやすそう
アイディアが豊富そう
|
23.5% | 面白そう | 34.0% |
3位 | 頑固そう | 20.5% | 初対面で仲良くなれそう | 32.8% |
4位 | とっつきにくそう | 19.0% | アイディアが豊富そう | 19.8% |
5位 | - | 16.5% | とっつきにくそう | 5.5% |
調査結果
次に、この成人男性が中小企業の社長だと仮定し、そのことを踏まえ、感じた印象をお聞きしました。前問と比較をすると、TOP5に入ってきた項目はほとんど変わらない結果となりました。これにより、人物の肩書は見た目の印象にあまり影響しないことがわかります。一方、全体的に前問に比べ、各項目のポイントは下がる傾向にありましたが、写真②の「アイディアが豊富そう」は6.2ポイント上がりました。「アイディアが豊富そう」という印象を持ってもらいたい時には、カジュアルな服装をしてみてもよいのかもしれませんね。